2014年9月26日金曜日

槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)5日目

 5日目は大天荘から燕山荘、合戦尾根を下って燕岳登山口まで。
 当初の天気予報では朝方には雨がやんでいるはずだったのだけど、いつまでも雨が降っていた。今日の予定にはかなり余裕があるので、雨がやんだ6時くらいまでテントでだらだら過ごす。
 せっかくなので、朝一番で大天井岳にさくっと登る。記録付けてないので所要時間は不明だけど、ウォーミングアップにぎりならない位で往復15分くらいだったように記憶している。
 さくっと登って降りてきて、何となく燕岳に向かって歩き出したのだったが、常念岳方面に歩き出していた。完全な思い込みであった。コンパスで位置確認もしていないし、そもそも槍ヶ岳が進行方向右側に見える時点でおかしいと気付くべきであった。下りであったので快調に飛ばし30分、にもかかわらず20分で着くはずの分岐点がない。あれ?と見たら完全に反対方向であった。。結局、往復約1時間のロス。
 しかし、大天井から常念岳の縦走路は好みのラグジュアリー系であった。また、今度目的にして歩きたい。





 尾根のてっぺんを歩く道である限り危険箇所はなし。強いて言えば、ニホンザルが多く、その糞が縦走路上に落ちているので踏まないように気を付ける必要がある。
 個人的に危険だなと感じたのは、巻道である。樹木に覆われているため一見高度感が無く特別危険を感じないのだけど、実は足を踏み外せば結構な高さを落ちることなり、また樹木が茂っていることから容易に発見されないことになる。何気なく歩いていて足を踏み外しかけて、こういう何気ないところが一番危ないと実感。




 燕岳登山口(中房温泉)と穂高駅を結ぶバスの時刻表が燕山荘にあり。料金は1,700円。


 燕山荘から燕岳を眺める。

 温泉入るなら中房温泉より有明荘の方がよさげ。有明荘しか入ってないけれど、公共ノ宿だけに施設と泉質は十分であった。山賊焼きを食べてご満悦。

 バスで穂高駅に着いたけれど、休みがまだあったので家に帰らず、糸魚川で翡翠拾って、富山で白エビ食べて、金沢観光して、そこから夜行バスで帰ったのだった。

槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)4日目

 4日目は槍ヶ岳山荘から大天荘まで。
 ちなみに、槍ヶ岳は混んでてめんどくさいの登らなかった。笑
 本当は燕山荘まで行く予定だったけども、立ち寄った大天荘でヤマテン見ると午後から雨・雷雨のおそれありとの予報だったので、この日は12時に早じまい。嵐に備えてテントをちゃんと張った。といいつつ、眺めの良い場所についつい張ってしまう。
 

 やっぱ歩くならこういう道が気持ちいいなー、人少ないとだけど。


 びっくり平。北鎌尾根行くんだったら、ここから貧乏沢に降りるんでしょうか。


 寂しいテン場。この3張りと、反対側にヒルバーグが1張りあるだけだった。


 常念方面を眺められるように張る。


 寒いけど、外を眺めてハイランドパークをちびちび。

 結局、予報は外れ、雲が出たものの日暮れまで天気は持ち、夜中に盛大に雨風がありましたとさ。

槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)装備編

 今回の4泊5日の縦走に使用したザックはバリアント37(Sサイズ)で重さは最大13キロくらい、ちなみに収納サイズ的にまだちょっと入る感じ。小柄なので(160㎝50㎏)、これくらいが快適に動ける限度に近い(なので、冬期テン泊は微妙にしんどい。。)。
登攀用具無いはずなのに荷物でかい人(60L超)の人って何が入っているのか非常に気になる。縦走で小屋泊まりなのに自分よりでかい人いたもんな。。
 ということで、今回持っていった物の一覧は下記のとおり(カッコ内は重量)。

「行動着」
パタゴニア キャプリーン1 半袖Tシャツ
パタゴニア キャプリーン3ジップ(201)
パタゴニア フーディニ(113)
ブランド不明 ウールパンツ
ワコール cwxタイツ
コロンビア 登山用ズボン
スマートウール 靴下
防水バッグM

「雨具」
モンベル トレントフライヤージャケット
モンベル ストームクルーザーパンツ

「防寒着」
パタゴニア R1フリース  ※厚手のフリースかインサレーションで無いと寒い

「着替え」
ファイントラック アクティブスキン上下
パタゴニア キャプリーン1 半袖Tシャツ
モンベル ウール靴下
モンベル ジオラインパンツ
防水バッグS

「火器と食器」
スノーピーク地
ガス缶250
スノーピーク食器3点セット
スノーピークマグ300 ※ココア飲むのには重宝したけど、要らない
ライター
養生用ミニ手ぬぐい
msr先割れスプーン

「お家」
プロモンテvl24
プロモンテ純正グランドシート ※重い、代替品検討
ペグ10本

「お布団」
ナンガ ※夏の3000mでちゃんと寒い
ゴアシェラフカバー

「食事」
水2.5L ※水筒はいろはすスパークリングかポカリのペットが良い。湯たんぽ前提ならナルゲン
マルタイ4食 ※不味い
クルル4食 ・パスタソース4食 ※飽きた
ラーメンリフィル2食 ※日清流石の美味さ
アルファ米2食 ※不味い
中村屋カレー2食 ※濃厚ビーフ不味い、スパイシーチキン美味い

「エマージェンシー」 ※バンドエイド忘れた
鎮痛薬など
細引き
ライター
ポイズンリムーバー
ビクトリノックスの小さいヤツ

「その他」
ビーチサンダル   ※靴下履けないと寒い➡クロックスにすべき
iPadmini ※読書用だったが、読まなかった。
iPhone
充電バッテリー
充電器
ブラックダイヤモンド ストック ディスタンス

トイレットペーパーとライター

2014年9月20日土曜日

槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)3日目

 3日目は大キレットの通過である。
 実は今回の縦走計画、山と高原地図を見ただけで縦走路の難易度は一切考慮しないで立てたので、なにやら危険マークがあるな位の認識であった。同じ方向に歩いて行く人が大キレットがどうこう話しているのを聞いて、ああ今日行くところが大キレットなのかって気付くありさま。
 穂高岳山荘 発05:20



  涸沢岳から朝日を眺める。



  雷鳥って逃げないのね、、美味そうや、、ごくり。。

  北穂まで結構時間かかってしまった。時間不明だけど、2時間45分くらいかかった。




 大キレットも一般道だけあって技術的にはどうと言うことはない。飛騨泣きやらなにかとあるけども、最大の核心は浮き石による人工落石である。これは非常に怖い。前か後ろに人がいればいつ落ちてくるか分からない。また、自分もいつ落とすか分からない。北穂高小屋のすぐ下も浮き石が多いので要注意。

 南岳小屋 着12:00
 ちょうど昼になり、持参していた食料に飽き飽きしていたので、小屋でカレーライスを食べた(1,000円なり、ちなみに大盛は+100円)。
 小屋の中には、外国製とおぼしき格好いいストーブが置かれていた。火が入っているところも見てみたい。平日ということもあり空いていた。

 南岳小屋 発12:45
 カレーパワーで槍ヶ岳山荘まで歩くのだった。ご飯食べると不思議とになるのが面白い。

 槍ヶ岳山荘 着15:00
 まずは、テントの受付を済ませて、指定された場所(木枠の中)にテントを張ろうとすると、、木枠の中が狭くてテント(長辺側)が収まりませんが。。一般的なテント(プロモンテVL24)なんだけどな、20センチは足りない。木枠に使われている木が無駄に太く(20センチ角くらい)なければ収まるんだけど。
 仕方なくテントの右半分は木枠の上に乗っけて張ることにする。居住空間減るし、一部浮いているので風にも弱そう。不幸なのは自分だけかと思いきや、近くのステラリッジも半分浮いていた。。意味不明なテント場である。

 ちなみに、テント受付の時に、テントは何人用ですかとか聞かれるので、1人用であったとしても4人用ですくらい言っておいた方がいいかも。笑

 槍ヶ岳山荘もWi-Fi飛んでる。ただし、異常に遅いのとパスつきでめんどくさい。
 小屋の中ではドコモは3Gが繋がる。ソフトバンクはだめ。テント場ではソフトバンクも繋がった(3G)。


槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)2日目

2日目(平成26年9月8日)
 朝起きると、夜露と結露が半端なかった。ほんとにびっしょびっしょ、飲んで喰って軽くなった分は帳消しになった感じ。気を取り直して、まずは涸沢ヒュッテに向かう。
 横尾山荘 発 06:05
 

 涸沢ヒュッテ 着08:30
 涸沢ヒュッテでは、前から欲しかった畦地梅太郎てぬぐいを購入。半袖のまま景色を眺めていたらお腹痛くなったのでトイレを借りて。。
 涸沢ヒュッテ 発09:00


 奥穂高への道中、涸沢小屋(たぶん)を眺める。涸沢ヒュッテから少しあるたところにニホンザルが大量にいた。10年ほど前にニホンザルに追いかけ回されたトラウマがあるので、ストックをグッとにぎる。。
 あと、ボルダーもあって1人登っているいる人がいた。思わず、やりたくなったが先も長いのでググッと我慢。

 

 穂高岳山荘 着11:00
 テントをさくっと張り、ほぼ空身でジャンダルムまでお散歩に出かける。
 奥穂高岳からどれくらいかかるかも調べてなかったが、すれ違う人に聞くこと前提でレッツゴー。
 穂高岳山荘 発12:00


 最近はWi-Fiも使える穂高岳山荘、さすがにテント場までは飛んで来てなかった。


 奥穂高岳 着12:30
 なんというかほぼ空身ということもありさくっと到着。山頂で好物の歌舞伎揚げを頬張る。特にすることもないのですぐに出発。
 奥穂高岳 発12:35
 
 すれ違った人に聞くと、1時間もあれば行くのではないかとのこと。時間的に余裕なことが判明したので安心して進む。
 

 もっこしジャンダルム。

 奥穂高から約1時間でジャンダルムの取付きに到着。ジャンダルムではガイドツアーの一団が奥穂側の壁をロープを使って下降中であった。直登してみたかったので、ガイドさんに聞いたところ、「直登ルートはここで、クライミング苦手じゃなければ大丈夫」とのお言葉を頂いたので直登に挑戦。
 途中、核心的なところもあったけれど、ほぼガバばかりでボルダリング8級といった感じ。ある種のフリーソロ状態なのでやや緊張。

 ジャンダルム 着13:25
        発13:25
 誰おらず寂しいので、証拠の?写真撮ったら、はいさようなら。
 帰りは念のため西穂高側から歩いて降りた。

 行き(下り)には気付かなかった馬の背。
 ホールドを信じて岩にしがみつかなければ何と言うことはない。


 奥穂高岳 着・発14:25
 穂高岳山荘 着15:00

 薄いダウン持ってくるの忘れたのもあり、夜がなかなか寒かった。


槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)1日目

 大キレットのある槍・穂高縦走(テント)をしてみた。

 結論から言うと、まあこんなもん、もう行かなくていいかなって感じだった。
 岩場も多くてそれなりにスリルが味わえるけど、岩登りではないのでアドレナリンどばーって感じでもないし、かと言ってラグジュアリーでもない。しかも、浮き石が多くて落石の危険が大きいのに、そこまで気が回らないやばい人が多い。そこまで面白いわけでもないのに、自分自身だけでは管理しきれないリスク(人工落石)が多いので、敢えて行かなくてもいいんじゃない?というのが現時点の結論。
 でも、ガチじゃない登山者には凄みがきくようなので、動機が不純だけど一度くらい行くのもいいかも。笑 ガチな人には全く相手にされそうにないけど。

<日程とコース>
1日目:上高地〜横尾山荘
2日目:横尾山荘〜涸沢ヒュッテ〜穂高岳山荘〜奥穂高岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳〜穂高岳山荘
3日目:穂高岳山荘〜北穂高岳〜南岳〜槍ヶ岳山荘
4日目:槍ヶ岳山荘〜大天荘
5日目:大天荘〜大天井岳〜大天荘〜燕山荘〜燕岳登山口

<1日目>
 新宿のバスターミナルからさわやか信州号(高速バス)に乗って上高地バスターミナル
へ到着。晴天ながら上高地は爽やかな風が吹いていた。そして、観光客が多い。
 到着が昼過ぎと遅いため、1日目は横尾山荘まで。ヒマなのでバスターミナル脇の売店でソフトクリームを食べる。色々味が選べていい感じ。
 上高地〜横尾山荘まで約3時間ほど。道中は、徳沢園をのぞいたり、吊り橋があれば意味なく渡ってみたりしながらぶらぶら歩く。吊り橋の下の中州には西洋人のカップルがいた。いい風が吹いていて最高に気持ちいい。







 15時過ぎに横尾山荘に着いたら、テント張って(テン場代700円)、前穂を眺めながら早々にビール&飯タイム。担いできたよなやなエールとレトルトカレー(アルファ米と中村屋・濃厚ビーフ)。中村屋の濃厚ビーフは何が濃厚なのかよく分からなかったが、大して美味くなかった。
 薄暗くなってきたところで寝袋に入った。