2014年7月26日土曜日

シェラフマットの比較とおすすめ

 今日から西穂奥穂縦走に行くはずが、同行者の都合がつかず延期になってしまった。
 そんなところで、スリーピングマットの比較を紹介してみる。もちろん、自己責任で参考までにどうぞ。真に受けて死んじまったぞと言われても責任取れませんので。笑


 上から順に、リッジレスト(Rサイズ・カット済み)山と道U.L.Pad15s+(Sサイズ)プロライト(Sサイズ)。下に引いてあるのはリッジレストを切ったもの。


まずは、定番のリッジレストから。

 持っているのはアルミ蒸着のないもの。現行品だとリッジレストクラシックになるはず(適当)。アルミ蒸着がある方が気持ち暖かいらしいけど、どっちでもいいんじゃないかな。笑

 単体では原則として冬以外のスリーシーズンに使用可能。雪の上だと底冷えが厳しい。

 サイズとしては、Sサイズ(長さ122㎝・幅51㎝)、Rサイズ(長さ183㎝・幅51㎝)、Lサイズ(長さ196㎝・幅63㎝)が展開されている。大きければ大きいほど快適なのは間違いないが、荷物を人力で背負わなければならない登山用としては、Sサイズが使い易い。当然、長さが足らないので、足下にはザックを、枕部分には着替えを詰めた袋を置いてスリーピングマットに代える。

 しかし、買うなら断然Rサイズをおすすめする。なぜなら、二つに切ることによって厳冬期も対応可能になるからである。長さ183㎝のうち40㎝くらいで切ると長さ40㎝×幅51㎝の切れ端ができる。

 その切れ端を背中・腰部分に敷いて二重にすると、厳冬期でも対応可能となる。ちなみに、切れ端は寝袋の中に入れるのがおすすめ。その方が寝ている間にずれにくい(気がする)。

 こんな感じで二重にする。切れ端は寝袋の中。写真のものは35㎝くらいで切っている。


 次に、山と道U.L.Pad15s+

 山と道が販売している軽量スリーピングマット。
 50㎝×100㎝で約120g(実測)という驚異的な軽さ。さらに軽いものもあるようだけど、耐久性が低そうなので、こちらにしてみた。面積あたりの重量はリッジレストの半分くらい。
 山と道U.L.Pad15s+   226g/㎡
 リッジレストクラシック  417g/㎡

 山と道によると、同社のU.L.Pad15s+の断熱性はリッジレストと同等以上らしい。まあ、メーカー自身の主張なので参考程度に。とりあえず、厳冬期の八ヶ岳では、U.L.Pad15s+とリッジレストの切れ端の併用で寒さを感じることはなかった。

 軽くて小さいので非常に使い易い。厳冬期用にリッジレストの切れ端(70g)と組み合わせても、200g以下で済み、貧弱なワタシにはもってこい。

 ただ、バンドで留めておくと痕がつきやすく、また、耐久性はやや低い印象。ザックの中に入れたりする際は注意が必要。ザックの外に付けての藪漕ぎなんかはやばそう。

 痕はこんな感じでつく。

 リッジレストとの比較。ただし、長さがリッジレストが約140㎝に対して、U.L.Pad15s+は100㎝。故にほとんど参考にならない。


 最後に、プロライト

 割合軽くて小さくなるので荷物をコンパクトにしたいときにおすすめ。ただ、暖かくはない。あと、せんべい布団に慣れているからか、エアマットの寝心地が好みでなかったりする。
 輸入代理店のページには自動膨張式とあるが、息を吹き込んで膨らます必要があるのには変わらない。宴会後に膨らまして寝ると、撤収の時にイイ匂いのする空気が出てくる。


 すごーくざっくり結果を書くとこんな感じ。
<暖かさ>
山と道U.L.Pad15s+ = リッジレスト > プロライト

<軽さ>
山と道U.L.Pad15s+ > リッジレスト > プロライト

<小ささ>
プロライト > 山と道U.L.Pad15s+ > リッジレスト

<安さ>
リッジレスト > 山と道U.L.Pad15s+ > プロライト