2014年12月14日日曜日

フォールディングナイフの比較

 アウトドアであると便利なフォールディングナイフ。用途としては、登山なんかでなるべく重量を抑えられて、あると便利なものということで考えてみる。

 持ってるものはビクトリノックスのクラシックSD、ウェイター、オピネルの8番だけど、おすすめは断然ビクトリノックスのクラシックSD。
 




 その理由は、まず小さく軽くて(20gくらい)、必要十分な機能が備わっているから。ナイフもすごくちゃちくて所有する悦び的なものはないけど、ナイフのほかに、やすり、ハサミ、つまようじ、ピンセットが付いていて、何かと便利なの。

 一番役に立つのが、ハサミ(爪を切る、ささくれを切る、パウチを開けるなど)。つぎにつまようじ(所謂しーはーだけど、木のつまようじより遙かに取れるので、このつまようじだけパーツで買って日常的に持ち歩いている笑)、その次はピンセット(とげ抜き)。

 アウトドア=サバイバル=ナイフみたいな漢のロマン的な構図があるんだけど、正直ナイフって使いにくい。でっかいナイフとか何に使うんだろうって感じ。大きなナイフでも木の枝を切断するのはかなり根気が要るし、そんなことするならノコギリに任せればいい。調理をするなら包丁に任せればいい。
 薪的なものも細かくするだけなら、ちびっこのビクトリノックスのクラシックSDでも歯を食い込ませて上から叩けばなんとかなる。

 ということで、おすすめはビクトリノックスのクラシックSD
 ちなみに落としたので今ないけど、ペンチが要るならレザーマンをおすすめする。
 
 

2014年11月14日金曜日

山道具の豆知識

1 プラティパスは凍らせて保管する。
 プラティパスはいくら干しても水筒本体やハイドレーションのチューブとかが乾かないのでカビの原因になったりする。
 そこで、帰ってきて洗ったらそのまま冷凍庫に放り込む。そうすれば、カビないし、行方不明にもならない。
 我ながら名案である。

2 防水バッグは買わないでゴミ袋を買う。
 シルナイロン製の防水バッグ各種が売られているが、3,000円とかで結構高い。つい買っちゃったけど、縦走とかだと正直なところゴミ袋で足りる。いや、うすうす気付いていたけれど欲しかった。ポイントは普段ゴミ袋として使うようなやつは薄手で弱いので厚手&でかいものを買うこと。
 しかも、いざというときには空気穴空けて被れば風除けとしてツェルト的な使い方もできるはず。
 沢とかには厳しいかも、やったことないから分からないけど。

2014年10月28日火曜日

初めてのクライミングシューズの選び方

 きつければきついほど良いと言われている?クライミングシューズの選び方について。

 まずはクライミング歴一年半・3足目買ったところの人間が言ってるだけということに留意されたい。

 良く聞く話だと、履いてそのまま歩けるシューズは大きすぎるだとか、痛くても我慢するみたいのがある。でも、クライミング始めたてで、正直これは辛すぎてあり得ないと思う。特に巻き爪持ちの僕とかなんかだと拷問に等しい。

 ジムから始めるであろう初心者には、履いてみてちょっと小さいかなーくらいのサイズがちょうどいいように思う。
 ジムだと、一部の課題(スラブの極小ホールドなんか)を除いて、細かい立ち込みは要求されない。まずはモチベーションを下げずにたくさん登ってクライミングに慣れる(ハマる)必要がある。実際、上手い人はクロックスで登れちゃったりする。
 まずは、リラックスフィット。外の岩場に行くようになれば、ゆるゆるシューズだとどうにもならないるから、外に出るようなったところで、ジャストサイズを探せば良い。

 そうやってしばらく登っていると、外岩行ったり、難しい課題に登りたくなって、多少の犠牲(足の痛み)があっても気にしなくなる。そうすれば、小さめの靴をどんどん攻めるといい。あとは購入にあたって、同じくらいの足の人に靴を借りてサイズ感を確認すると失敗しにくいはず。

 具体的な購入アドバイスはこのリンク先が詳しい。むしろ、上記をさらりと無視して読むべき。
 

2014年9月26日金曜日

槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)5日目

 5日目は大天荘から燕山荘、合戦尾根を下って燕岳登山口まで。
 当初の天気予報では朝方には雨がやんでいるはずだったのだけど、いつまでも雨が降っていた。今日の予定にはかなり余裕があるので、雨がやんだ6時くらいまでテントでだらだら過ごす。
 せっかくなので、朝一番で大天井岳にさくっと登る。記録付けてないので所要時間は不明だけど、ウォーミングアップにぎりならない位で往復15分くらいだったように記憶している。
 さくっと登って降りてきて、何となく燕岳に向かって歩き出したのだったが、常念岳方面に歩き出していた。完全な思い込みであった。コンパスで位置確認もしていないし、そもそも槍ヶ岳が進行方向右側に見える時点でおかしいと気付くべきであった。下りであったので快調に飛ばし30分、にもかかわらず20分で着くはずの分岐点がない。あれ?と見たら完全に反対方向であった。。結局、往復約1時間のロス。
 しかし、大天井から常念岳の縦走路は好みのラグジュアリー系であった。また、今度目的にして歩きたい。





 尾根のてっぺんを歩く道である限り危険箇所はなし。強いて言えば、ニホンザルが多く、その糞が縦走路上に落ちているので踏まないように気を付ける必要がある。
 個人的に危険だなと感じたのは、巻道である。樹木に覆われているため一見高度感が無く特別危険を感じないのだけど、実は足を踏み外せば結構な高さを落ちることなり、また樹木が茂っていることから容易に発見されないことになる。何気なく歩いていて足を踏み外しかけて、こういう何気ないところが一番危ないと実感。




 燕岳登山口(中房温泉)と穂高駅を結ぶバスの時刻表が燕山荘にあり。料金は1,700円。


 燕山荘から燕岳を眺める。

 温泉入るなら中房温泉より有明荘の方がよさげ。有明荘しか入ってないけれど、公共ノ宿だけに施設と泉質は十分であった。山賊焼きを食べてご満悦。

 バスで穂高駅に着いたけれど、休みがまだあったので家に帰らず、糸魚川で翡翠拾って、富山で白エビ食べて、金沢観光して、そこから夜行バスで帰ったのだった。

槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)4日目

 4日目は槍ヶ岳山荘から大天荘まで。
 ちなみに、槍ヶ岳は混んでてめんどくさいの登らなかった。笑
 本当は燕山荘まで行く予定だったけども、立ち寄った大天荘でヤマテン見ると午後から雨・雷雨のおそれありとの予報だったので、この日は12時に早じまい。嵐に備えてテントをちゃんと張った。といいつつ、眺めの良い場所についつい張ってしまう。
 

 やっぱ歩くならこういう道が気持ちいいなー、人少ないとだけど。


 びっくり平。北鎌尾根行くんだったら、ここから貧乏沢に降りるんでしょうか。


 寂しいテン場。この3張りと、反対側にヒルバーグが1張りあるだけだった。


 常念方面を眺められるように張る。


 寒いけど、外を眺めてハイランドパークをちびちび。

 結局、予報は外れ、雲が出たものの日暮れまで天気は持ち、夜中に盛大に雨風がありましたとさ。

槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)装備編

 今回の4泊5日の縦走に使用したザックはバリアント37(Sサイズ)で重さは最大13キロくらい、ちなみに収納サイズ的にまだちょっと入る感じ。小柄なので(160㎝50㎏)、これくらいが快適に動ける限度に近い(なので、冬期テン泊は微妙にしんどい。。)。
登攀用具無いはずなのに荷物でかい人(60L超)の人って何が入っているのか非常に気になる。縦走で小屋泊まりなのに自分よりでかい人いたもんな。。
 ということで、今回持っていった物の一覧は下記のとおり(カッコ内は重量)。

「行動着」
パタゴニア キャプリーン1 半袖Tシャツ
パタゴニア キャプリーン3ジップ(201)
パタゴニア フーディニ(113)
ブランド不明 ウールパンツ
ワコール cwxタイツ
コロンビア 登山用ズボン
スマートウール 靴下
防水バッグM

「雨具」
モンベル トレントフライヤージャケット
モンベル ストームクルーザーパンツ

「防寒着」
パタゴニア R1フリース  ※厚手のフリースかインサレーションで無いと寒い

「着替え」
ファイントラック アクティブスキン上下
パタゴニア キャプリーン1 半袖Tシャツ
モンベル ウール靴下
モンベル ジオラインパンツ
防水バッグS

「火器と食器」
スノーピーク地
ガス缶250
スノーピーク食器3点セット
スノーピークマグ300 ※ココア飲むのには重宝したけど、要らない
ライター
養生用ミニ手ぬぐい
msr先割れスプーン

「お家」
プロモンテvl24
プロモンテ純正グランドシート ※重い、代替品検討
ペグ10本

「お布団」
ナンガ ※夏の3000mでちゃんと寒い
ゴアシェラフカバー

「食事」
水2.5L ※水筒はいろはすスパークリングかポカリのペットが良い。湯たんぽ前提ならナルゲン
マルタイ4食 ※不味い
クルル4食 ・パスタソース4食 ※飽きた
ラーメンリフィル2食 ※日清流石の美味さ
アルファ米2食 ※不味い
中村屋カレー2食 ※濃厚ビーフ不味い、スパイシーチキン美味い

「エマージェンシー」 ※バンドエイド忘れた
鎮痛薬など
細引き
ライター
ポイズンリムーバー
ビクトリノックスの小さいヤツ

「その他」
ビーチサンダル   ※靴下履けないと寒い➡クロックスにすべき
iPadmini ※読書用だったが、読まなかった。
iPhone
充電バッテリー
充電器
ブラックダイヤモンド ストック ディスタンス

トイレットペーパーとライター

2014年9月20日土曜日

槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)3日目

 3日目は大キレットの通過である。
 実は今回の縦走計画、山と高原地図を見ただけで縦走路の難易度は一切考慮しないで立てたので、なにやら危険マークがあるな位の認識であった。同じ方向に歩いて行く人が大キレットがどうこう話しているのを聞いて、ああ今日行くところが大キレットなのかって気付くありさま。
 穂高岳山荘 発05:20



  涸沢岳から朝日を眺める。



  雷鳥って逃げないのね、、美味そうや、、ごくり。。

  北穂まで結構時間かかってしまった。時間不明だけど、2時間45分くらいかかった。




 大キレットも一般道だけあって技術的にはどうと言うことはない。飛騨泣きやらなにかとあるけども、最大の核心は浮き石による人工落石である。これは非常に怖い。前か後ろに人がいればいつ落ちてくるか分からない。また、自分もいつ落とすか分からない。北穂高小屋のすぐ下も浮き石が多いので要注意。

 南岳小屋 着12:00
 ちょうど昼になり、持参していた食料に飽き飽きしていたので、小屋でカレーライスを食べた(1,000円なり、ちなみに大盛は+100円)。
 小屋の中には、外国製とおぼしき格好いいストーブが置かれていた。火が入っているところも見てみたい。平日ということもあり空いていた。

 南岳小屋 発12:45
 カレーパワーで槍ヶ岳山荘まで歩くのだった。ご飯食べると不思議とになるのが面白い。

 槍ヶ岳山荘 着15:00
 まずは、テントの受付を済ませて、指定された場所(木枠の中)にテントを張ろうとすると、、木枠の中が狭くてテント(長辺側)が収まりませんが。。一般的なテント(プロモンテVL24)なんだけどな、20センチは足りない。木枠に使われている木が無駄に太く(20センチ角くらい)なければ収まるんだけど。
 仕方なくテントの右半分は木枠の上に乗っけて張ることにする。居住空間減るし、一部浮いているので風にも弱そう。不幸なのは自分だけかと思いきや、近くのステラリッジも半分浮いていた。。意味不明なテント場である。

 ちなみに、テント受付の時に、テントは何人用ですかとか聞かれるので、1人用であったとしても4人用ですくらい言っておいた方がいいかも。笑

 槍ヶ岳山荘もWi-Fi飛んでる。ただし、異常に遅いのとパスつきでめんどくさい。
 小屋の中ではドコモは3Gが繋がる。ソフトバンクはだめ。テント場ではソフトバンクも繋がった(3G)。


槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)2日目

2日目(平成26年9月8日)
 朝起きると、夜露と結露が半端なかった。ほんとにびっしょびっしょ、飲んで喰って軽くなった分は帳消しになった感じ。気を取り直して、まずは涸沢ヒュッテに向かう。
 横尾山荘 発 06:05
 

 涸沢ヒュッテ 着08:30
 涸沢ヒュッテでは、前から欲しかった畦地梅太郎てぬぐいを購入。半袖のまま景色を眺めていたらお腹痛くなったのでトイレを借りて。。
 涸沢ヒュッテ 発09:00


 奥穂高への道中、涸沢小屋(たぶん)を眺める。涸沢ヒュッテから少しあるたところにニホンザルが大量にいた。10年ほど前にニホンザルに追いかけ回されたトラウマがあるので、ストックをグッとにぎる。。
 あと、ボルダーもあって1人登っているいる人がいた。思わず、やりたくなったが先も長いのでググッと我慢。

 

 穂高岳山荘 着11:00
 テントをさくっと張り、ほぼ空身でジャンダルムまでお散歩に出かける。
 奥穂高岳からどれくらいかかるかも調べてなかったが、すれ違う人に聞くこと前提でレッツゴー。
 穂高岳山荘 発12:00


 最近はWi-Fiも使える穂高岳山荘、さすがにテント場までは飛んで来てなかった。


 奥穂高岳 着12:30
 なんというかほぼ空身ということもありさくっと到着。山頂で好物の歌舞伎揚げを頬張る。特にすることもないのですぐに出発。
 奥穂高岳 発12:35
 
 すれ違った人に聞くと、1時間もあれば行くのではないかとのこと。時間的に余裕なことが判明したので安心して進む。
 

 もっこしジャンダルム。

 奥穂高から約1時間でジャンダルムの取付きに到着。ジャンダルムではガイドツアーの一団が奥穂側の壁をロープを使って下降中であった。直登してみたかったので、ガイドさんに聞いたところ、「直登ルートはここで、クライミング苦手じゃなければ大丈夫」とのお言葉を頂いたので直登に挑戦。
 途中、核心的なところもあったけれど、ほぼガバばかりでボルダリング8級といった感じ。ある種のフリーソロ状態なのでやや緊張。

 ジャンダルム 着13:25
        発13:25
 誰おらず寂しいので、証拠の?写真撮ったら、はいさようなら。
 帰りは念のため西穂高側から歩いて降りた。

 行き(下り)には気付かなかった馬の背。
 ホールドを信じて岩にしがみつかなければ何と言うことはない。


 奥穂高岳 着・発14:25
 穂高岳山荘 着15:00

 薄いダウン持ってくるの忘れたのもあり、夜がなかなか寒かった。


槍・穂高(大キレット)縦走(平成26年9月7日〜11日)1日目

 大キレットのある槍・穂高縦走(テント)をしてみた。

 結論から言うと、まあこんなもん、もう行かなくていいかなって感じだった。
 岩場も多くてそれなりにスリルが味わえるけど、岩登りではないのでアドレナリンどばーって感じでもないし、かと言ってラグジュアリーでもない。しかも、浮き石が多くて落石の危険が大きいのに、そこまで気が回らないやばい人が多い。そこまで面白いわけでもないのに、自分自身だけでは管理しきれないリスク(人工落石)が多いので、敢えて行かなくてもいいんじゃない?というのが現時点の結論。
 でも、ガチじゃない登山者には凄みがきくようなので、動機が不純だけど一度くらい行くのもいいかも。笑 ガチな人には全く相手にされそうにないけど。

<日程とコース>
1日目:上高地〜横尾山荘
2日目:横尾山荘〜涸沢ヒュッテ〜穂高岳山荘〜奥穂高岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳〜穂高岳山荘
3日目:穂高岳山荘〜北穂高岳〜南岳〜槍ヶ岳山荘
4日目:槍ヶ岳山荘〜大天荘
5日目:大天荘〜大天井岳〜大天荘〜燕山荘〜燕岳登山口

<1日目>
 新宿のバスターミナルからさわやか信州号(高速バス)に乗って上高地バスターミナル
へ到着。晴天ながら上高地は爽やかな風が吹いていた。そして、観光客が多い。
 到着が昼過ぎと遅いため、1日目は横尾山荘まで。ヒマなのでバスターミナル脇の売店でソフトクリームを食べる。色々味が選べていい感じ。
 上高地〜横尾山荘まで約3時間ほど。道中は、徳沢園をのぞいたり、吊り橋があれば意味なく渡ってみたりしながらぶらぶら歩く。吊り橋の下の中州には西洋人のカップルがいた。いい風が吹いていて最高に気持ちいい。







 15時過ぎに横尾山荘に着いたら、テント張って(テン場代700円)、前穂を眺めながら早々にビール&飯タイム。担いできたよなやなエールとレトルトカレー(アルファ米と中村屋・濃厚ビーフ)。中村屋の濃厚ビーフは何が濃厚なのかよく分からなかったが、大して美味くなかった。
 薄暗くなってきたところで寝袋に入った。
 

2014年7月26日土曜日

シェラフマットの比較とおすすめ

 今日から西穂奥穂縦走に行くはずが、同行者の都合がつかず延期になってしまった。
 そんなところで、スリーピングマットの比較を紹介してみる。もちろん、自己責任で参考までにどうぞ。真に受けて死んじまったぞと言われても責任取れませんので。笑


 上から順に、リッジレスト(Rサイズ・カット済み)山と道U.L.Pad15s+(Sサイズ)プロライト(Sサイズ)。下に引いてあるのはリッジレストを切ったもの。


まずは、定番のリッジレストから。

 持っているのはアルミ蒸着のないもの。現行品だとリッジレストクラシックになるはず(適当)。アルミ蒸着がある方が気持ち暖かいらしいけど、どっちでもいいんじゃないかな。笑

 単体では原則として冬以外のスリーシーズンに使用可能。雪の上だと底冷えが厳しい。

 サイズとしては、Sサイズ(長さ122㎝・幅51㎝)、Rサイズ(長さ183㎝・幅51㎝)、Lサイズ(長さ196㎝・幅63㎝)が展開されている。大きければ大きいほど快適なのは間違いないが、荷物を人力で背負わなければならない登山用としては、Sサイズが使い易い。当然、長さが足らないので、足下にはザックを、枕部分には着替えを詰めた袋を置いてスリーピングマットに代える。

 しかし、買うなら断然Rサイズをおすすめする。なぜなら、二つに切ることによって厳冬期も対応可能になるからである。長さ183㎝のうち40㎝くらいで切ると長さ40㎝×幅51㎝の切れ端ができる。

 その切れ端を背中・腰部分に敷いて二重にすると、厳冬期でも対応可能となる。ちなみに、切れ端は寝袋の中に入れるのがおすすめ。その方が寝ている間にずれにくい(気がする)。

 こんな感じで二重にする。切れ端は寝袋の中。写真のものは35㎝くらいで切っている。


 次に、山と道U.L.Pad15s+

 山と道が販売している軽量スリーピングマット。
 50㎝×100㎝で約120g(実測)という驚異的な軽さ。さらに軽いものもあるようだけど、耐久性が低そうなので、こちらにしてみた。面積あたりの重量はリッジレストの半分くらい。
 山と道U.L.Pad15s+   226g/㎡
 リッジレストクラシック  417g/㎡

 山と道によると、同社のU.L.Pad15s+の断熱性はリッジレストと同等以上らしい。まあ、メーカー自身の主張なので参考程度に。とりあえず、厳冬期の八ヶ岳では、U.L.Pad15s+とリッジレストの切れ端の併用で寒さを感じることはなかった。

 軽くて小さいので非常に使い易い。厳冬期用にリッジレストの切れ端(70g)と組み合わせても、200g以下で済み、貧弱なワタシにはもってこい。

 ただ、バンドで留めておくと痕がつきやすく、また、耐久性はやや低い印象。ザックの中に入れたりする際は注意が必要。ザックの外に付けての藪漕ぎなんかはやばそう。

 痕はこんな感じでつく。

 リッジレストとの比較。ただし、長さがリッジレストが約140㎝に対して、U.L.Pad15s+は100㎝。故にほとんど参考にならない。


 最後に、プロライト

 割合軽くて小さくなるので荷物をコンパクトにしたいときにおすすめ。ただ、暖かくはない。あと、せんべい布団に慣れているからか、エアマットの寝心地が好みでなかったりする。
 輸入代理店のページには自動膨張式とあるが、息を吹き込んで膨らます必要があるのには変わらない。宴会後に膨らまして寝ると、撤収の時にイイ匂いのする空気が出てくる。


 すごーくざっくり結果を書くとこんな感じ。
<暖かさ>
山と道U.L.Pad15s+ = リッジレスト > プロライト

<軽さ>
山と道U.L.Pad15s+ > リッジレスト > プロライト

<小ささ>
プロライト > 山と道U.L.Pad15s+ > リッジレスト

<安さ>
リッジレスト > 山と道U.L.Pad15s+ > プロライト

2014年6月25日水曜日

テントポール(プロモンテVL24)の修理

酔った山友達のタックル(というかダイブ)を受け、微妙に曲がってしまったプロモンテVL24のテントポール。それなりに風の強いときでも大丈夫だったので、たぶん交換しなくてもいいのだけれど、精神衛生上よろしくないので交換してみることに。
 ポールを見るとあちこち曲がってるのだけど、特に良く曲がっているところが一カ所あるのでそこの2本を交換することにした。
 交換したポールはまだまだ使えるので予備用として持ち歩くことにした。ちなみに、1本の重量は21グラム。
 下記はプロモンテVL24のポール交換だけど、要領としてはどのテントも同じなので参考になれば。
曲がったポール
仕事帰りに石井スポーツに寄って交換用スリーブを注文して、約1週間で納品となった。1本550円(税抜き)で今回は2本購入。なお、プロモンテでは折れたポールに被せる応急修理用のスリーブの取扱いはないとのこと。

曲がったポール(上2本)と交換用ポール
1本550円(税抜き)
交換の手順はすごく簡単である。ポールの真ん中に通っているバンジーコードを抜き、ポールを新しいものと取り替えて、バンジーコードを通し直すだけ。
 まずはバンジーコードを抜く。プロモンテVL24のポールの場合、末端の白い玉がネジになっているのでクルクルと反時計回りに回すと白い玉がポールから外れ、バンジーコードの結び目を解けばバンジーコードを抜くことができる。

噂の白い玉
外すとこんな感じ
  バンジーコードの結び目はそれなりに固く、両手を使わないと解くのが難しい。ただ、バンジーコードは何らかの方法で押さえてないとポールの中に引き込まれてしまうので、今回は手元にあった蛍光マーカーのホルダー部分を使って押さえてみた。これで、ゆっくりと両手で解くことができる。

蛍光マーカーで引き込まれないように止める。
結び方はこんな感じ
あとはポールを交換し、今の順序と逆にして組み合わせるだけ。バラす際にポールの向きが分かるようにしておけばよりスムーズに組み立てが可能になるだろう。

小さな凹みが付いているところが末端部分
雌ネジの役目を果たしているようである。